お墓をまもる事の難しさ
現代社会において墓地をまもるということは容易ではありません。
戦前は各家庭に先祖代々の家業があり、長男はその家を継ぎ、まもるというのが当然でした。墓地も近くのお寺(菩提寺)にあり、お葬式では村総出で御近所の方に手伝って頂き、自宅で御葬儀をしていました。世代によっては御葬儀の手伝いの時に「墓の穴を掘った」という方もいる様です。
ですが現代では仕事も「家業」ではなく「会社」に務めるという形になり、仕事の時間も社会に合わせ24時間365日と大きな変化を遂げました。
その結果、転勤や結婚の為に生まれてから亡くなるまで同じ場所に住み続ける方は現代では珍しくなりました。そういった中で御先祖様が眠る墓地を維持管理するという事は大変な事であります。最近では、維持できなくなった墓地を撤去する「墓じまい」が話題となっています。